新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、様々な自治体で外出自粛の要請をしています。
特に3月25日の小池東京都知事の会見で都内における今週末の外出自粛要請が話題となりました。
外出自粛ですから、いわゆる不要不急な外出を控えてくださいという意味になります。
もちろん仕事や通院をされる人など必要なことがあれば外出もやむを得ないということです。
これについて思うところがあったので、2点書きたいと思います。
【自粛】の意味がわからない人
自粛は文字通り、自身で行動を控えることです。
今回の外出自粛は「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、行動を控えてください」という意味です。
当たり前ですよね。
それにも関わらず、本日3月27日には週末用には余り過ぎるぐらいに食料品や日用品を買い溜める人をたくさん見かけました。
そしてその多くは高齢者で、午前中や昼過ぎといったかなり早い時間から行動しているようでした。
実際にスーパーでは納豆やインスタント麺が品切れになっており、精肉に関してもかなり品薄になっているようでした。
買い物に訪れる主婦が困っている様子も多く見かけました。
問題なのは、「感染拡大を防ぐ」ための「自粛」なのに、不必要な買い溜め行為のために集まる高齢者。
誰よりも感染リスクが高いとされている高齢者の意識がかなり低いと痛感しました。
買い物をしながら「これ○○なら食べるかな?」と言いながら相談する高齢者夫婦。
きっと自分の分だけでなく、親切心で身内の分の買い物もしているようでした。
こういう高齢者の当事者意識の低さはもっと報じられるべきですし、
実際に高齢者に対して圧をかけるような「制限」があっても良いと個人的には思います。
外出自粛「要請」では弱い、もっと強権をと言う人
小池都知事による外出自粛の要請を受けて、
・渋谷109が休業
・ドコモショップが営業短縮
・としまえんが休業
・東京駅内の店舗が複数休業
など、企業が自発的な判断をして自粛要請に対する対応をしています。
もちろん自粛の「要請」なので法的根拠や強制力も無いので、必ず従う必要はありません。
ですので、「休業」するところもあれば「営業短縮」に止めるところもあります。
どちらも間違いではありません。
ただ、これが「命令」であれば、強制力が働きます。
強制的に休業になるでしょう。
そうなれば、仕事に行くことすら出来ません。
確かに「命令」であれば補償もあります。
ただしそれは営業に対する補償なので個人に対するものではありません。
そしてその「補償」は時間がかかります。
中小企業など母体が弱い企業は営業停止しながら「補償」を待てるのでしょうか?
もちろん、感染拡大が止まらずどうしようもない時には、より強い判断があるのでしょう。
それは仕方のないことで、国民として受け入れるしかないと思います。
ただ、今は要請で済んでいるのであれば国民の知恵で協力して、うまく自粛をして感染拡大しない、させない努力をするべきだと私は考えました。