時事問題

孫正義氏の”100万人にPCR無償検査”が批判される3つの理由

 

 

 

本日3月10日、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長の孫正義氏がTwitterにて

「新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分」

と発言しました。

 

実はこの発言に対し、多くの批判の声が上がっています。

 

この記事ではなぜ批判されているのか3つの観点から考えてみたいと思います。

 

 

 

①PCR検査の不確実さ

 

 

PCR検査に限った話ではないですが、あくまでも検査ということなので100%を保証するものではありません。

したがって間違い、この場合には陽性でない人に対して陽性反応が出る可能性もあります。

ましてや100万人規模の検査となれば、ほぼ確実に間違いが起きてしまうと考えられます。

その時点でリスクがあると言えるので、大規模での検査は見送るべきだとの声が上がりました。

 

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②医療崩壊を招く

 

多数の検査により、多数の陽性反応が出ると病院や保健所は対応しなければいけません。

具体的には病院ではベットを確保し入院の措置、感染が広まらないための対応が迫られます。

保健所では感染源の特定作業に追われることになるでしょう。

 

特に病院では新型コロナウイルスに限らず、様々な病気に対応しています。

そんな中陽性反応の患者が多数発生してしまったら。

本来病院で対応すべき人間が後回しになってしまう可能性があります。

やはり人間ですから、例え軽症であったとしても”陽性”と言われたら不安になり、病院で診てもらうか入院などの措置を取ってもらいたくなるはずです。

陽性患者の多数発生による医療崩壊の可能性があるため、批判をしているという人が一番多く感じました。

 

 

③医療崩壊を招かないため、既に政府が頑張っているので足を引っ張らないで欲しい

 

世界に目を向けると、イタリアや韓国など感染者数は日本を遥かに超えています。

これはもちろん検査の絶対数が違いますが、そのため医療崩壊が起きていると聞きます。

そうなれば致死率も上がり、別の病気の患者にも大きな影響が出ます。

 

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日本では重症化のリスクがある患者に対して医療リソースを使うというスタンスを徹底しています。

そのため致死率は低いですし、感染者数は増えていますが持ち堪えているという印象を受けます。

日本は頑張っていると言えるのだと思います。

 

そんな中、突如個人で100万人規模の検査を行ったら?

今までみんなで我慢してきたことや政府の意図が全て崩れてしまいます。

私個人は、このことに一番悲しみを感じています。

 

なぜ検査をやたらに行っていないのか、その理由をよく理解している人が多く、批判に繋がったと考えました。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

3つの理由は全て繋がっています。

少し前は「検査、検査」と騒ぐ人が多かった印象でしたが、冷静に物事を判断する人が増えて良かったです。

 

もちろん、孫正義氏も悪意があってこのような提案をしたわけではないと思います。

多く集まる批判の声を聞き、方向転換するのではないかといった報道もありました。

お金がある方は大胆な行動で人を救う独自の考え方があって良いとは思いますが、まずは個人に出来ることから。

うがい、手洗い、不要不急の外出をしない。

人に批判をしてしまったら、我が身のことも改めて確認し、みんなで協力していけたら良いなと思いました。