連日報道や大きな展開が多くあるため、情報が流動的に変わりながら進む、この新型コロナウイルスに関する話題です。
ついには韓国に対して入国措置を取るなど、目まぐるしく状況が変わりつつあります。
臨時休校も2週目に入り、イベント自粛を求めてからも一定の期間が経ちました。
国内における感染者数は461名、死亡者数は6名(3月8日現在)ですが、もちろん増えてはいるものの、爆発的な流行とまでいかない段階で抑えが効いているとも言えるかもしれません。
クルーズ船での感染者数696人を足した合計1.157名に対して、死亡者数は13名ということを考えると、致死率が低いという情報に間違いはないのかなとの印象を受けます。
臨時休校もイベント自粛も、新型コロナウイルスを根絶する目的でなく、あくまでも爆発的流行を抑えることに目的があります。
国民としてもその目的に沿った行動をする義務があると私は考えます。
そんな中、政府の専門者会議にて若者に対しての注意喚起が行われました。
なぜ若者なのか?
先ほど見ていただいた数字の通り、致死率は低いですが、死亡者数の多数は高齢者もしくは基礎疾患のある方です。
そのため若者は仮に感染したとしても、症状が出ることなく(無症状感染)、普段通りの活動をしてしまうことによって感染を広めてしまうリスクがあるとのこと。
自分が感覚として、明らかな異常があれば良いのですが、若い方にはそれが見られないケースが多いため、判断が非常に難しくなります。
まず、解決策としては多少でも調子が悪い場合(熱がある、咳が出るなど)、無理をせず休む、不要不急の場合は人混みに行かないなどの工夫が必要かと思います。
さらに、感染に関わる重大な傾向が問題となっているようです。
8割程度の人は自身が感染していても、他人には感染させていない
これは意外な数字かと思います。
ただ、確かに4割も5割も感染させていたら、世界中もっとすごいことになっていますから、ある意味妥当な数字なのかもしれません。
では、感染させてしまう残りの2割の方はどういう原因があるのでしょう?
その答えは、濃厚接触です。
国立感染症研究所 感染症疫学センターによると
「患者(確定例)」が発病した日以降に接触した者のうち、次の範囲に該当する者。
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた者
・ 新型コロナウイルス感染症が疑われる者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と接触があった者(患者の症状やマスクの使用状況などか ら患者の感染性を総合的に判断する)。
すごく難しい表現ですが、簡単に言うと手が届く距離での会話、風通しの悪い室内で会うこと、感染者が触れたものに触ること。
これが濃厚接触です。
ですので、カラオケボックスやパチンコ屋、ライブハウスなどの密室空間、人との距離が近い場所は特に危険度が高いと言えるかと思います。
みんなで集まって家飲みなんかも危険度は高いです。
密室、人と人との距離、これに特に気を使う必要があります。
逆に言えば、屋外で人と距離感のある中で会話をしても危険度は低いでしょうし、
健康状態に不安がなければ、散歩やジョギングをすることは全く悪くないと言えるでしょう。
外出している人に対し、全てに不謹慎だと自粛しろと目くじらを立てるのではなく、理にかなった行動であれば悪くないこともあるのだろうと思います。
今後は
もう人類はこの新型コロナウイルスと長い付き合いになるのでしょう。
それこそインフルエンザが流行るのと同じように。
だったら、人の知恵を駆使して対策をするしかないでしょう。
政府の対応が早ければ、と言い続ける人間も多数いますが、世界を見てください。
もうこれは現実で向き合うしかないのです。
はっきり言って、新型コロナウイルスは完全に無くなることは無いと思います。
そういう世の中で人はどう生きるべきか、経済活動はいつ再開するべきか、
新型コロナウイルスは無くならない、撲滅できない、と受け入れてから物事を考える方が、もっと踏み込んだ話が出来るのでは無いか、と思っています。